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Halfway

鶴田浩之の個人ブログ(はてなブログ)/渋谷で本屋を立ち上げ、アプリ開発のスタートアップを2011年から経営しています。

本をバーコードから出品できるフリマアプリ「ブクマ!」を作りました。週2万冊ずつ新規出品中

本好きが講じて、渋谷に本屋さんを作ってしまった id:mocchicc です。

 

この記事は昨年9月に書き始めていたのですが、Android版も出揃った今ようやく記事公開ができました! メルカリが牽引するCtoCのフリマアプリ業界に仲間入りさせていただき、本・書籍に特化したフリマアプリ「ブクマ!」を作りました。ブックマークのブクマでもあるんですが、本のフリマということで、ブック・フリマ→ブクマという命名です。キャラクターは性別・年齢・名前不詳のクマがやってくれています。

 

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▼ブクマ!のダウンロードはこちら(招待コード 5F9D4 )

App Store | Google Play

 

prtimes.jp

 

jp.techcrunch.com

 

ISBNバーコードを読み取って出品できるカタログ型フリマ

「ブクマ!」は、本の裏面に印字されているISBNバーコード(国際標準規格)をスマホのカメラでかざすだけで、その本をAPIデータと照合して識別し、最短10秒で出品できるのが特徴です。

カメラで撮った写真ベースに出品するメルカリ・ラクマ・フリルとは違って、あらかじめデータベースがあるカタログ型のフリマアプリとしては、新規参入ながら堅調なスタートを切ることができたと思います。

データベースのAPIがあることによって数十万タイトルの本の二次流通のマーケットデータを可視化できるので、今やECでは当たり前のように用いられているレコメンドエンジンをはじめ、ユーザーの行動ログに合わせた商品表示など、AIや機械学習で出来ることが多そうで楽しみです。

 

週に2万冊ずつ新規出品されています

先行リリースしていたiOS版の試験運用中には、アーリーアダプターな方々、インフルエンサーにご利用いただいており、現在は毎週2万冊ずつ、新規出品が増えています。MoMの伸び率が直近351%なので、春過ぎまでには "毎日"2万冊くらいにはなると思います。もちろん、現状まだまだ出品数ベースでカバーしきれていない本も多いので、2016年2月現在を基準に、100倍以上に成長させていくつもりです。

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参考までに、本の出品数としてはメルカリが約80万冊、楽天に買収されて総合型フリマとしても伸びているフリルが約12万冊くらいのようです(多少誤差あったらごめんなさい) 今年の春までにはメルカリの本カテゴリを超えていきたいなぁと思っています。

本は過去10年間で60〜70億冊も販売されています。これから100万冊、1000万冊、3000万冊と伸ばしていきたいと思います。

 

 

「ファーストユーザー」として実際に使ってみた感想

この半年間、iOS版を5ヶ月ほど試験運用する中で、プロダクトオーナーとして開発に関わりながら、僕もひとりのユーザーとして、自宅にある250冊ほどの本を出品してみました。60冊くらい売れて、売上金額は5万3000円くらいです。

昔からずっと本棚に眠っていた古本が半数くらい(300-500円くらい)で、残りは新刊を買って読んですぐに綺麗なまま出品した高単価のもの。山田進太郎さんも同じことを言ってましたが、献本いただいたり、本屋で買った紙の書籍で気に入ったものはKindleでも買い直しているので、同じ本を2冊持っているのが現状。紙の本は誰かにプレゼントしたり、売る事も多いです。

積ん読になってしまっている本を、とりあえず出品しておいて売れた後、その日のうちに読んで発送するという、積ん読解消&売上発生という一石二鳥のユーザー体験も実践している一人です。

 

今後の課題や、やりたいことについて

1.Webブラウザ版の開発

iOSとAndroidも出揃ったので、次はWeb版かなと思います。100万タイトル規模になるとSEOも重要になってくると思うので、早速つくり始めて近々リリースしたい。

 

2.新刊の取り扱い

3冊古本を売ったポイントを用いて、新しい読みたい本を新刊で買うという体験を提供したいと思っています。僕らの競合は新刊の出版業界ではなくて、「二次流通の潜在マーケットを掘り起こして、空いた本棚には新しい本が入るようにする」というのが本質です。本質を見誤ると勿体無い。

ネットユーザーの大半の方は、Amazonでいいじゃんと思われるかもしれませんが、実際のところ、僕より年下の90世代以降、Z世代のマジョリティーにおいては、Amazonがネット書店で始まったということさえも知らない世代なんですよね。Amazonのアプリを初めて起動したら、洋服とか靴とか腕時計とか出てくるわけで、正直、スマホ世代の人にとってのエンドユーザー体験は、Amazonも楽天も大差がないのです。

 

3.機械学習によるレコメンド

そのままですね。出品数が増えてきており、検索以外でのウィンドウショッピングがなかなか難しくなってきました。アプリ起動後のTOPに表示される情報は、ユーザーさんごとに9x9x9通りくらいのクラスタリングを行って、設計できればなぁと思っています。

ブクマ!はおそらく、CtoCとECの融合を取り組んでいくアプリになると思います。「スマホEC」の体験に近いものをちゃんと作っていかなければいけない。

 

4.多角化、水平展開

古本、雑誌、そして新刊書籍までは想定の範囲内でした。実はISBNだけでなくJANコードからも識別子として出品できる機能をずいぶん前にテストしていて、バーコード付きの「消しゴム」とか出品できたんですが、これを応用して他の商品軍のカタログ型総合フリマアプリにするかどうかは、正直微妙です。たくさん検討してマーケットテストも少しやったのですが、中途半端に色々やると必ず失敗するという結論に至ったので、12ヶ月〜18ヶ月間は本にフォーカスして流通総額で年間150億狙っていく必要があると思います。自費出版やオンデマンド出版の場として、執筆した本がマーケット通さず自由に売れる場所、あるいはKindle一強の電子書籍のプラットフォームとして二番手を狙う(無謀な野心)といったことは興味あります。

CDやDVD/Bru-ray、そしてゲームソフトは規格化しやすいため取り扱いも可能かと思います。ただ、CDやDVDを売りたい人は沢山いても、買う人は同じ数だけいるかなぁ.. 少なくとも5年後の世界ではほとんど使われないだろうなぁと。Apple MusicやSportify、NetflixやHuluがかなり浸透していると仮定すると、そもそも一次流通でもマーケットが急速に縮小して、二次流通の価格崩壊は間違いない。歴史の長い本はやっぱり強いもので、5年後に紙のマーケットが30%縮小しても、まだ1兆円あるんですよね。と同時に、電子書籍は300%くらい拡大(6000億円くらい)してると思います。

他にカタログ化フリマの構想がすぐ実現できて、参入障壁が低そうなのは、コスメ・ガジェット(家電/電子機器)・チケットあたりでしょうか。このあたりは既に特化型が出てたり、今作ってる事業者も多いみたいですね。

 

 

僕は現在、Labitの15年経営計画を立てて取り組みつつ、POとしてブクマを見ています。今年夏からはEduTech領域の新規事業も構想しており、20代最後の仕事だと思って事業計画を立てています。

LabitのWantedlyではブクマのエンジニア(iOS、Android、サーバーサイド、インフラ、データベース)、2017年後半に取り組むEduTECH領域の新規事業メンバーを求人しているので、ジョブチェンジ考えている方がいたらぜひご連絡ください。

 

▼ブクマ!のダウンロードはこちら(招待コード 5F9D4 )

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